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不定期更新の戯言コーナー。 お暇な方はどうぞ。
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oilcooldengin.JPGまた、このバイク最大の特徴と言える「油冷エンジン」も、味をより引き立たせている部分です。
このエンジン、簡単に解説しますと、基本は空冷エンジンなのですが、エンジン内部で特に熱を帯びやすい部分へエンジンオイルを直接噴射して、オイルの冷却効果を積極的に使う・・・というエンジンです。
その為、並みの空冷エンジンと比べると大型のオイルクーラーを備え、オイルポンプも大容量化されています。
また外見的には、冷却フィンが細かく刻まれていて、このフィンも、GSX-Rに搭載されたときには、開発者をして「カウルで覆ってしまうのが惜しくなるほど美しい」と言わしめた逸話があるそうです。
エンジンそのものも、低速から高回転域まで太いトルクを発生し、200kgオーバーの車体をストレスなく引っ張ります。
ただ低速が太いのも、大排気量による恩恵であって、前にも話しましたが2000rpm以下ではやや細く、このあたりは良くも悪くも、元レーシングエンジンらしいと言えるかもしれません。
また、気温やオイルの状態などによって、エンジンのコンディションがガラリと変わるのも特徴です。
おかげで、真冬はオーバークール傾向が強く、真夏になると熱ダレしまくりで、こうなると同じ回転数でも、トルクの出方がまるで変わってくるので、すっかり乗りなれた今現在でも、渋滞の真っ只中で熱を持つと、エンストすることもしばしばあります(^-^;
長所とも短所とも取れる点ですが、こういう部分が、油冷エンジンの面白さと語る乗り手が多いのも事実です。

油冷エンジンの生みの親・横内悦夫氏のトークショーの模様
http://www1.suzuki.co.jp/motor/suzukimeeting_2006/talk_03.html
油冷エンジン・スペシャルページ(スズキオフィシャル)
http://www1.suzuki.co.jp/motor/bandit_final/special/index.html

余談ですが、油冷エンジン開発者の横内悦夫氏は、GSX1100S刀も手がけた方です。
私が乗っていたのは250なので、本流とは違うかもしれませんが、横内氏の作品に2代続けてお世話になるとは思わなかったなぁ(^-^;

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さすがに1200ccともなると図体が大きいし、重量も重いので、取り回したり押し回したりする場合、どうしても体力的な要素を要求される。
正直、私もその点は苦戦するかと思ったが、いざ所有してみれば、思っていたほど辛くもなく、刀に比べりゃちょっとは軽いかな?と言う程度で済んでしまった。
その点では、まずは合格。
そして、実際に街中での使い勝手はどうか?
動力性能的には、不満なぞ出ようもない。
2000以下では(リッターにしては)トルクは細く感じられるが、それでも2速発進を問題なくこなし、やや細く感じられたトルクも、3000も回せば太いトルクでグイグイ引っ張ってくれる。
一旦、トップギアで60kmくらいまで引っ張れば、多少速度落ちようがなんだろうが、5速のままで巡航は可能。
以前、CB1300SFにも乗ったことがあるが、トルクの太さの点では、CBが圧勝。
バンディットでは2000rpmより下の領域では辛そうになる場面でも、CBならものともせず引っ張るが、その代わりトルクの太さを活かしたルーズな走り方をするのが正しいようで、ギアがそれぞれ離れている。
その為、無闇にギアを落とすと、盛大なシフトショックが襲い掛かる。
CBは、トルク任せでマターリ走るのが正しいスタイルなのである。
一方、バンディットは多少ギアが近いらしく、CBほどのシフトショックはなく、ギアチェンジを駆使して走ることも出来れば、CBのようにルーズに走るのにも対応可能。
もっともこれはキャラクターの違いなので、どちらが優れているか否かではなく、各々の運転スタイルに合ったほうを選べばよいだけの話。
それからすれば、バンディットはどんな走りにも対応可能なバイク、と言えるかもしれない。
裏を返せば、中途半端・・・とも取れるけれども(^-^;

ただし、リッターバイク全般に言えることではあるが、あまりにも速すぎるのが欠点と言えば欠点。
これだけ速いと、周囲の流れの速さに、こちらが合わせる必要がある。
もっとも、そういう走りにも問題なく応えられるだけのフレキシビリティも備えている為、必要以上に神経を使うこともない。
信号の右折待ちの対向車や、左折車の死角に入ったときなど、視覚的な部分で気を使う必要はあるが、これはバイク全般に言えることだし・・・。

そういうことで、街中の取り回しに関しても、問題ないレベル。
最悪、すぐに手放すことも懸念していたが、今でも私は無理することなくバンディットに乗り続けているし、まだまだこいつであちこち行きたいと本気で願っている。
当分、リッターバイクとの付き合いは続きそうだし、この調子なら今後10年は乗れそうである。(続く)

c9728cfc.JPGバイクの免許を取って以来の付き合いになる250刀に代わって、昨年7月に手元に来たのが、この”バンディット1200”である。

購入の一番の決め手になったのは、「値段」である。
05’年式で、走行距離200km(!)が、60万円ジャストの値段で置いてあったのである。

実はこいつも、購入するはるか前から面識があり、確か昨年の1月ごろか。
購入したショップに、冷やかしで入店したらこいつが置いてあって、「新品ですね~」と言いながら、まじまじと眺めていたのである。
それから半年して、本当にバイクが必要になって再度来店したのだが、まだこいつが置いてあった!
この「売れ残り」「不人気車」な所も、私の心に引っかかった要素であるのは間違いない。
その時も、こいつの隣においてあったGSX1400を購入する気でいたのだが、走行距離が18000kmというのもあって、最後はこいつに決めたのである。

ご存知のとおり、こいつのエンジンは、スズキ独自の”油冷エンジン”が搭載されているのだが、油冷云々に関しては、買ってから色々見聞したくらいなので、そのこと自体はあまり重要ではなかった。
もちろん、存在自体は知ってはいたが。

バンディットも06’でフルモデルチェンジしたが、実はこの時購入する以前に、06’も一度乗っている。
多少重くて、でもトルクは太いなぁ・・・と言った印象はあったものの、試乗のコースが結構タイトで、バンディットの良さを活かせるステージではなかったのもあって、決して好印象ではなかった。
むしろその時に乗った、カワサキの”ER-6n”のほうが振り回しやすくて、テールスライドまで味わえて、その上当時はツイン(2気筒)にご執心で、資金の問題さえなきゃ、ERかSVを買おうと思っていたくらいであったのだ。

すっかり買う気満々だったERを蹴ったのは、排気量である。
リッターオーバーのバイクも、体力的に充実している今しか乗る機会がなさそうなので、ひとまずリッター試してみて、駄目なら600でも何でも乗ればええやん、と考えたからだ。
そういうわけで、リッターオーバーで、サイズはそれでいて大きすぎず、尚且つ値段も安くて、乗りなれたスズキ車・・・と言うことで、バンディットになったのである。
まさか、一度「こいつは買わないな」と思ったほうのバイク(型落ちだけど)を買う羽目になるとは思わなかったが・・・(続く)

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