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少し前に水冷エンジンを搭載したバンディット1250に乗る機会がありました。
まあ、バンディットのアクセントの一つが油冷エンジンにあった為、環境適合等を考えると水冷化が手っ取り早いのもわかるのですが、油冷のまま対策は出来なかったのか?GSX1400との棲み分けはどうするのか?などの疑問もあって、バンディットの存続にあまり歓迎的ではなかったのも事実です。
試乗は大栄町にある日本自動車スクールカレッジ(NATS)併設のサーキットにて試乗。
まずはポジション。
今乗っている05’は、シートの高さはともかく、横方向に広がっているのもあって、私の身長(169cm)だと踵が少し浮く程度の足つきですが、これは変わらず。
油冷最終型の06’でモデルチェンジした際、2段調整式のシートが装着されたが、この時どちらに設定されていたのかは不明。
跨ってみた感触、ハンドルポジション、その他の眺めなどは「バンディットそのもの」といえるもので、違和感全くなし。
この点では合格ですね。
いざ発進してみると、油冷の弱点(というほどのものでもないのですが)であった2000rpm付近のトルクの厚みが増していて、極低回転からクラッチ当ててもそつなく発進できてしまうのには驚きました。
これこそ水冷+インジェクションの恩恵によるものですね。
バンに乗る時は、普段は2速で発進しておりまして、この時も2速発進を試みましたが、低速の強さをより体感できました。
コーナーでの寝かしこみやブレーキの利きなども、油冷バンディットとまったく同じ感覚で操作できるので、その点では安心して代替(!?)できると思います。
車重が10kg近く増していますが、同時に排気量も100cc上乗せされているので、旧バンと比べても重ったるく感じることはありませんでした。
そして新たに用意された6速MTも、6速のままコーナー立ち上がったりなど試してみましたが、どうやら完全に高速巡行用のギアのようでして、コーナーもこなすというには至りませんでした。
最も、ギア比を見ると2速~6速までがクロスしていて、リアスプロケットの歯数も変わってしまっているので、ギアの使い方に関しては、旧型同様とはいかないようです。
とは言え、扱いづらいというわけでは断じてありません。
油冷も3000rpm程度も回しておけば、5速に入れっぱなしで、完全停止さえしなければオートマ感覚で走れますが、水冷も4速か5速あたりに入れておけば、何とかなるんではないでしょうか。今回の試乗ではその辺は試せませんでした。
乗ってみて思ったのは、きちんと”バンディットしている”所ですね。
街乗り、峠、サーキットと、オールラウンドに走れて、そんな”良い所取り”な八方美人な性格だと、一歩間違えれば「中途半端」ともなってしまいますが、そうはならずに高次元でバランスさせている・・・それが”バンディット”の美点だと私は思っています。
そんなオールラウンダー振りにより磨きをかけて、更に扱いやすくなった、そんな印象を受けました。